B編:
名良橋さんといえばサイドを駆け上がっていくイメージです。
これを参考にしたい選手も多いと思いますが、何かポイントってありますか?
名:
よく嗅覚とかもいいますが、正直どれだけキープしている選手を信じて前に出られるかですね。
MFやFWでキープ力がある選手がいると、思い切って前に走れますね。
それで取られたら走って戻るしかないですから思い切って飛び出してもよいと思います。
重ね重ねになりますが、それで失敗してみたらだんだん飛び出すタイミングも分かると思いますよ。
これはチームのスタイルにもよるので、連携は必要ですよ。
B編:
上がっていくタイミングって大事ですよね。
名:
僕個人でいえば、自由にプレーさせてもらっていたかなと思います。
以前にも書いたかもしれませんが、周りがフォローしてくれる前提で動いていました。
状況にもよりますが、ベルマーレは攻撃主体のチームだったので、前に行け!ってチームでしたから。
あくまでも両サイドのバランスを踏まえて動く必要がありますが、
下がりすぎずに常に攻撃的なポジション取りをしておくことが必要です。
でも僕より岩本さんの方がさらに攻撃的だったので、これでもバランスとっていましたよ(笑)
B編:
スピードが長所だと思う選手がやっておいた方が良いことってありますか?
名:
サイドバックの話で言えば、シンプルにとにかくゲームを走り切る力をつけることですね。
サイドは相手とも当たる機会も多いので体のダメージも出てきますし、
ポジションの上げ下げで走行距離が相当長くなります。
後半に走れなくなってしまえば、長所として生かしきれなくなります。
ボールを止める、蹴るはもちろんのこと、運動量をあげても落ちないスタミナは求められます。
僕はトレーニングも好きではなかったですが、他の人よりも走りこむことはしていたと思います。
FW出身だったのでシュートを打つこと自体は苦手ではなかったのですが、
もともとDFをやっている選手だとすれば、シュート練習はしっかりやっておきましょう。
攻撃的というくらいですから、パスの精度だけでなくシュートも持っていることで相手にプレッシャーがかかるようになると思います。