第32回目の投稿です。わらしです。
よろしくお願いいたします。
本日はジュニア指導の現場で常々思っていることについて。
そもそも、ジュニア期の子どもたちの体は成人とは異なる部分がとても多く。
そして、いくら神経系の発達が著しい段階であって「即座の習得」が可能だとしても。
親が求める『完璧な動き』をやり切ることはほぼ不可能なんですよね。
今日はそんなお話。
目次
- 親からみた子どもの「良かったこと」を口に出す
- 足りないところを、指導者と一緒に主体的に考える
- 子どもは親の操り人形でも、夢を託す対象でもない
1. 親からみた子どもの「良かったこと」を口に出す
まず圧倒的に感じているのがこちらで。
ジュニア指導現場で必ずと言っていいほど見かけるのが、子どもの「粗探し」と「愚痴」なんですね。
そして、稀にですが怒声が飛び交うことも。
子どもたちは怒られる、と思ってしまうとどうなるかといえば。
『怒られないように』立ち回るようになっていくんです。
そうすると、親が求めることが何かということにだけ意識が向くようになり、いわゆる”いい子”として育つかもしれませんが。
逆に考えると親の思考をトレースしたような、ご機嫌を伺うような主体性のなさを育んでしまっていることにもつながってしまうことがあるのだと思っています。
ではこのようにならないためにどうすればいいかと言えば。
積極的に、「良かった点」について親が子どもたちに対して、具体的に言葉にすること、なんだと思います。
これがダメ、あれがまだまだ、というのはできないことの多い子どもに対してはとても言いやすいんだと感じています。
しかしながら、子どもたちは1つ1つ学びながら、成長しながらそういった経験値を積んでいくので。
その獲得したものや進歩したことについて意識を向けてあげる。
すると、子どもたち自身が「自分はもっとこうなりたい」という未来志向の考え方にシフトしていくんですよね。
こうした主体的かつ前向きな心を育むためにも、「良かったこと」を口に出すことはことあるごとに推奨をしています。
2. 足りないところを、指導者と一緒に主体的に考える
そして指導の現場では、足りないことに対してを指導者と「一緒に」考える機会が圧倒的に少ないのが現状なんですね。
メニューありきや、回数ありきの練習だと、そんな『考える』余地がないことが多く。
ましてや、指導者と一緒になんて考える機会さえない、ということがあったりするんです。
しかし、立ち返って考えてみるとこれは本末転倒で。
コートの上で自立して戦ってほしいはずの子どもたち(選手たち)に対して、練習ではほとんど考えなくてもいいことだけを強制している場合がある。
言葉にすると変ですが、現場をよく観察するとこういったことが起きている場合があります。
3. 子どもは親の操り人形でも、夢を託す対象でもない
結論として、このように考えていて。
親が子どもに対して期待をするのは大いに結構なのですが。
それがいきすぎて、親の夢を子どもの夢とすり替えたり、親が子どもの進む方向を勝手に決めてレールを敷いてしまっていないか、ということは立ち返って考えるべきことかもしれません。
自分たちの子どもが成長していく中で、一番に可愛がってすくすくと育ってほしいと感じるのは当然のことかもしれませんが。
いきすぎた干渉や決めつけを、子どもたちに枷としてつけてしまわないよう、気をつけていきたいですよね。
今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
● 藁科 侑希(わらしな ゆうき)|わらし
【トレーナー×コーチ×研究者×教育者の現場視点で情報発信】
東京経済大学特任講師|東洋大・千葉大非常勤講師 (体育実技)
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員