第24回目の投稿です。わらしです。
よろしくお願いいたします。
今日はこちらのツイートから。
私の大好きな先生が執筆なさった文章についてのツイートでした。
※ツイートではわからんやろ、となっていますが、文中では「わから”へ”んやろ」でした
こちらは現代のスポーツ界へのいち提言としてとても重要な示唆だと思っています。
現場の肌感としても、ものすごく共感しました。さすが大山先生。
ということで、今日はこちらの文を読んでコーチングやスポーツ科学のあり方について考えます。
やってみなわからへんやろ
目次
- 根性練習を忘れてしまってもいいのか
- スポーツ科学をどう取り扱うかが問われている
- “実戦はまさに根拠ある直感と根性がものをいう世界”
1. 根性練習を忘れてしまってもいいのか
「根性練習再考」というタイトルを大山先生が書く、ということは。
と、とても興味津々に拝読いたしました。
知的な背景を持ちつつ、現場をものすごく大切にしていらっしゃる大山先生のお人柄が、文面の端々に感じられました。
内容としては、人の起源や限界のことを具体的に表すところから。大山先生らしくて好きでした。
そして、根性練習が果たしていらないか、というと結論として「時には必要になる時がある」ということなのだと受け取りました。
人間の本能部分から考えること。
そして、自分の「限界」を超えていく中での積み上げというのは、ある種常軌を逸した精神修行的な側面も持ちうるのだ、ということを示唆しているのだと感じます。
人の持ちうる可能性を、スポーツ科学の枠の中に押さえ込んでしまっていいのか、という提言でもあるのではないでしょうか。
2. スポーツ科学をどう取り扱うかが問われている
そんなスポーツ科学では、昨今目まぐるしくエビデンスが変化しています。
少し前では常識であったことも、非常識となり、それを「知っている・知らない」だけでも、競技成績に大きく影響を及ぼすんですよね。
その一例がこちら▼
だからこそ、指導者が学びをやめてはいけないし、ましてや”自分の指導だけが絶対”と頑なになることは弊害となって現れるのだと思います。
また、コーチング学分野では、エビデンスのような明らかになったものについて、「形式知」という名称で呼ばれます。
そして、大山先生の文章にもある、【やったものしか持ち得ない知】という、競技現場特有の「暗黙知」というものも確かに存在します。
これらは、「体験」を通してしか感じることができず。
決して頭でっかちにただ知っている、知ったかぶっているだけでは得ることができない”知”の領域です。
3. “実戦はまさに根拠ある直感と根性がものをいう世界”
このフレーズは、とても大山先生らしく、大好きです。
“根拠ある直感と根性”
この言葉に全てが詰まっているように思います。
大山先生の文章のどこかだけを切り抜いてしまうと、異なる意味に捉えられることもあるのかもしれないですが。
こうした実践の追求、挑戦の継続をしている人だからこそ、出てくる言葉であるなと感じます。
「やらないで結論を出さない」
シンプルですが、とても大切な考え方ですし、試行錯誤を常に求められるスポーツ現場では、軸とすべきものとも思います。
情報が氾濫し、平均化したものはすぐに手に入るようになりました。
便利なツール・効果的なトレーニング方法・そして一般にはダイエット方法なども。
ただ、これらにないものとしては、「実感」や「体験」のような、自分が入り込んだ主体性です。
何を感じ、どう打ち込んだのか。
そして、自分が経験し学んだことはなんなのか。
これらを自問自答していくことこそが、スポーツで得られることの本質であり、成長を促す一因なのだと思っています。
今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
● 藁科 侑希(わらしな ゆうき)|わらし
【トレーナー×コーチ×研究者×教育者の現場視点で情報発信】
東京経済大学特任講師|東洋大・千葉大非常勤講師 (体育実技)
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員