さて、少しずつ試合も再開していますが、まだまだおうち時間も多いと思います。
そこで、たまには自分の試合動画をチェックしてみても良いかもしれません。
では僕たちコーチ陣が一体何をチェックしているかを書いていきます。
さてまずは下の画像を見てください。

これはとある試合のラリーが切れた場所を書いています。
Aの選手が決めたら〇、ミスしたら×
Bの選手が決めたら△、ミスしたら▲となります。
ちなみにこの場合には打ったコースではなく、打った場所を書いています。
どこでラリーが切れたかを見て、分析していますが、
特にゲーム中に急に打ち方等を直せないので、
どこでミスしてるか等を伝える場合もあります。
(ただし、普段からこの見方等を伝えている選手にですが。。。)
選手の特徴を踏まえた上でですが、
例えばAのセコンドについた場合、
Bの選手のミスで試合が動いていることを伝えて、
自分から無理に狙う必要がないことを伝えます。
相手が狙ってきている可能性が高いので、
むしろ狙ってきたボールのピックアップに意識を置きます。
ミスが多い選手は自分のショットで決めたい選手が多いので、
ピックアップされるとさらにタイトなショットを打ちたくなることが多いので。
とはいえ、相手のミスがフロントコートに集まっていることから、
一歩間違えれば△になるので、ボールの長さを考える必要があります。
逆にBのセコンド側でいえば、相手の×はコート後方にあります。
相手の苦手なコースをつくのがセオリーなので、まずはコート後方に持っていきたいところですね。ということはフロントに仕掛けるより、コート後方に打った方が良いことがわかります。
ただし、フロントコートの▲が後ろを狙うあまりのサイドウォールを超えたアウトだとしたら、高さを抑えて遠くに打とうとしすぎないように伝えます。
この時にこの位置から何を打っているかも見ておくと、フロントコートへのショットがティンを叩いているのか、アウトなのかも傾向として見えます。
ティンを叩いているのであれば、前には打っていいので、相手を走らせるために使えばよいと伝えます。
状況次第ですが、使わないではなく、使い方を考えるという方が正解だと思っています。
長くなりましたが、自分でチェックしてみると自分の展開の癖も見えてきます。
思っている以上に似たようなケースで似たようなミスをしていたりします。
もちろんこれらはあくまで参考にですが、、
実はコート後方から前に狙いすぎていたり、前に立った時のミスが多いとかがわかってきます。
ついつい動画を見ると動き方やフォームに目がいきがちですが、
こういう見方もあることを覚えてもらうと良いと思います。
次回ももう少し試合の動画チェックの話をしていこうと思います。